小さな工夫
前立腺の高温度治療およびレーザー治療におけるダブルバルーンカテーテルの有用性
山田 泰之
1
1名古屋市立大学医学部泌尿器科
pp.547
発行日 1999年6月20日
Published Date 1999/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902694
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前立腺肥大症に対する前立腺高温度治療は,低侵襲である反面,治療効果が低いとの欠点が指摘されている。高温度治療後の尿閉予防に尿道カテーテルを留置する場合が多いが,そこに尿道バルーン拡張術を併用すれば,さらに治療効果がよくなるのではないかと考えた。そこで今回,そのために使用するダブルバルーンカテーテルを作製したので紹介する。
ダブルバルーンカテーテル(恒産商事株式会社)は,図1のごとく18Fr.3wayカテーテルのうちの2穴にバルーンを備え付けたものを作製した。それぞれに固定水を入れると’2つのバルーンを適当な大きさで隣り合わせに膨らませることができる。バルーンは球状に膨らむわけだが,実際,尿道内では,図2のように膨らんで尿道を拡張すると考えられる。
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