増刊号特集 泌尿器科外来診療—私はこうしている
Ⅳ.外来小手術のテクニックとコツ
前立腺肥大症に対する経尿道的高温度療法
小倉 啓司
1
,
寺田 直樹
1
,
荒井 陽一
1
Keiji Ogura
1
1倉敷中央病院泌尿器科
pp.159-162
発行日 2000年3月30日
Published Date 2000/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902913
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1 はじめに
前立腺肥大症に対する低侵襲治療法が数多く開発されるなか,1985年にマイクロ波による温熱療法が開発されたが,45℃までの加温であったため,非侵襲的ではあるものの治療効果に対する疑問が多数報告された。経尿道的に前立腺を45℃以上に加温することによる治療効果が高くなることから,1991年頃より,経尿道的前立腺高温度療法1)が開始され,現在までに広く普及するようになった。組織学的には,加温により前立腺内にapoptosisおよびmassive necrosisが起こる2)ことが報告されている。
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