増刊号特集 泌尿器科画像診断
Ⅰ.画像診断の基礎知識
画像診断に必要な腎生理学
川村 寿一
1
Juichi Kawamura
1
1三重大学医学部泌尿器科
pp.23-30
発行日 1999年3月30日
Published Date 1999/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902549
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1 はじめに
本来,画像診断の目的は対象とする臓器・組織の形態的,機能的変化を把握することにある。腎については,画像診断による機能評価を行うにあたって,腎生理の立場から腎画像の描出のしくみを理解することが求められる。例えば,造影剤を使って腎画像検査を行うときや,数種の異なる性質のラジオアイソトープ(RI)を用いた腎臓核医学検査を行うときに,画像描出に用いる外因性物質の腎内代謝動態を知ることが,得られる画像を理解するうえで大切な要件となってくる。
以下,日常臨床でよく用いられる腎尿路の造影剤と各種RIでラベルされた腎スキャン剤の腎処理態度(renal handling)について述べる。
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