今月の主題 腎疾患診療のトピックス
診断
CT
川村 寿一
1
Juichi Kawamura
1
1京都大学医学部・泌尿器科
pp.1558-1563
発行日 1982年9月10日
Published Date 1982/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217909
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従来から,腎面像診断の主役はX線検査であり,ことに排泄性腎盂撮影(IVP)は腎疾患診断のスクリーニングとしての位置を占めてきた.通常,X線撮影像により腎を前後方向(前額面)から把握することに慣れてきたが,腹部CTの導入により腎を横断面からとらえられるようになって,新しい次元から腎の形態検査ができるのみならず,同一平面で腎と周囲臓器との関係も明らかにされた.
CTは腎機能に関係なく腎イメージがえられることを特徴とし,IVPに使う造影剤に対する副作用がなければ容易に用いられる.しかし,被曝線量の多いことは考慮しておかねばならない.
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