増刊号特集 膀胱全摘除術と尿路変向術のすべて
Ⅵ 術後管理と合併症対策
5.晩期合併症とその対策
腸管利用尿路変向術と腎機能障害
有吉 朝美
1
,
鐘ヶ江 重宏
1
,
平塚 義治
2
,
中村 英樹
3
Asami Ariyoshi
1
1福岡大学医学部泌尿器科
2福岡大学筑紫病院泌尿器科
3川野病院
pp.291-295
発行日 1998年3月30日
Published Date 1998/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902308
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はじめに
腸管利用尿路変向術の選択に際しては,患者の腎機能にふさわしい術式を考慮する必要がある。もし腎機能に障害があれば,適当とされない術式もあるであろう。術後の腎機能障害はできるだけこれを回避し,もし発生した場合には万全の対策をとらなければならない。
本稿では,回腸導管と蓄尿型尿路変向に大別して腎機能障害について述べる。
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