Japanese
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綜説
泌尿器科領域における体腔鏡を用いた手術法の開発とその現況
The Advances in Laparoscopic Surgery in Urology
武田 正之
1
Masayuki Takeda
1
1新潟大学医学部泌尿器科
1Department of Urology, School of Medicine, Niigata University
キーワード:
体腔鏡下手術
,
泌尿器科領域
,
腹腔鏡
,
後腹膜腔鏡
Keyword:
体腔鏡下手術
,
泌尿器科領域
,
腹腔鏡
,
後腹膜腔鏡
pp.95-105
発行日 1998年2月20日
Published Date 1998/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902233
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泌尿器科領域における体腔鏡(腹腔鏡,後腹膜腔鏡)下手術は1990年の経腹腔的腹腔鏡下腎摘出術に始まり,精索静脈瘤根治術,骨盤内リンパ節郭清術,非触知精巣の診断と外科治療法,副腎摘出術が開発され,その他にも様々な術式が考案され普及した。また,1992年に考案された後腹膜腔バルーン拡張法による後腹膜腔鏡下手術法が経腹腔的腹腔鏡下手術に応用され,腎,副腎などの手術を行えるようになった。しかしながら,あらゆる点で従来の開腹術と比較して優れていると考えられる術式は,現時点では腹腔鏡下副腎摘出術を含めて10種類程度である。今後はロボットシステム,触覚センサーなどを応用した全く新しい手術形態となることが予想される。
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