画像診断
陰茎折症のMRI
竹沢 豊
1
,
清水 信明
1
,
黒川 公平
1
1群馬大学医学部泌尿器科教室
キーワード:
陰茎折症
,
MRI
Keyword:
陰茎折症
,
MRI
pp.162-163
発行日 1996年2月20日
Published Date 1996/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901688
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患者 15歳,男性
主訴 陰茎の腫脹と発赤
既往歴,家族歴 特記すべきことなし
現病歴 自慰中,"ボキッ"という音とともに陰茎が屈曲した。陰茎の腫脹と発赤が著しくなり約12時間後に受診した。
現症 陰茎の腫脹,発赤,左側への偏位を認めた。(図1)
MRI所見 プロトン画像で陰茎根部背側の陰茎海綿体白膜に断絶像(図2)とT2強調画像で陰茎周囲血腫(図3)を認めた。
手術所見 陰茎根部に全周性の切開を加え皮膚と白膜の間を剥離した。陰茎根部背側に血腫があり陰茎海綿体白膜の右背側に断裂を認めた(図4)。白膜断裂部,皮下,皮膚をそれぞれ3-0バイクリル,4-Oバイクリル,4-0カットグットで結節縫合した。
経過 陰茎の屈曲,変形もなく勃起も正常である。
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