学会印象記
第90回米国泌尿器科学会(AUA)に参加して(2)
橘 政昭
1
,
吉田 正林
2
1慶應義塾大学医学部泌尿器科
2JR東京総合病院
pp.798-800
発行日 1995年9月20日
Published Date 1995/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901603
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今年は砂漠の中のオアシス,全米で最も刺激的な都市ラスベガスで第90回AUAが開催された。1983年のAUAもここで開催されたと記憶しているが,当時ニューヨーク医科大学に留学していた筆者はまさに真夏であったラスベガスからニューヨークの自宅に電話をしたところニューヨークでは雪が降っていることを聞かされアメリカの広さにつくづく実感したことが懐かしく思い起こされた。会場は前回と同様にラスベガスコンベンションセンターであり,いつもながら米国のスケールの大きさには感心させられた。朝早くからプログラムが開始されるのはいつものことであるが,今年はモーニングセミナーが毎朝5時45分より開始され,早朝にもかかわらず多数の聴衆が参加していたことには驚きとともに身の引き締まる思いであった。数多くの演題がありほんの一部しか聞くことができなかったが,日本泌尿器科学会会員である馬場克幸先生が留学先のUCLAより演題を出され,これがEssay Contestの授賞論文として表彰されたことはわれわれ日本の泌尿器科医にとってもまことに嬉しいニュースであった。人気のあったセッションは前立腺癌,前立腺肥大症の新しい治療方法.およびlaparoscopic surgery等であった印象を受けた。
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