増刊号特集 泌尿器科病棟マニュアル—ベッドサイドの検査と処置・私はこうしている
ベッドサイドトラブル対処法—こんなサインを見逃すな
腸管出血
那須 保友
1
1岡山大学医学部泌尿器科学教室
pp.139-141
発行日 1995年3月30日
Published Date 1995/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901461
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
高齢者を対象とすることの多い泌尿器科において,腸管出血は,その対処を誤ると致命的となることがある。未然に防ぐ努力また早期にそのサインに気づくことが肝要ではあるが,通常,いったん起こってしまってからあわてて処置を行うことが多い。そういった症例を振り返ってみれば,未然に防げなくとも,早目に処置できた症例はあり,反省させられることが往々にしてある。本稿では腸管出血,主には術後合併症として生じる吐血,下血に対するわれわれの考え方,対処法を述べたい。
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.