画像診断
前立腺肥大症,膀胱腫瘍に合併したジャックストーン結石
藤田 潔
1
,
乾 政志
1
,
安元 章浩
1
,
竹中 生昌
1
1香川医科大学泌尿器科学教室
キーワード:
膀胱結石
Keyword:
膀胱結石
pp.1077-1079
発行日 1994年12月20日
Published Date 1994/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901356
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患者 75歳男性。
主訴 肉眼的血尿。
既往歴 虫垂切除右鼠径ヘルニア根治術。
家族歴 特記すべきことなし。
現病歴 1991年6月初旬,肉眼的血尿が出現し,同8月当科外来を受診した。内視鏡にて膀胱腫瘍,膀胱結石,前立腺肥大症の診断を受け,入院となった。
当院初診時現症 右下腹部に2本の手術痕を認めた。両側精巣は萎縮している。前立腺は超クルミ大,表面整,弾性硬。
検査所見 検尿にて顕微鏡的血尿を認めた。血液一般,血液生化学は正常。前立腺腫瘍マーカーは正常。尿細胞診classⅤ。
臨床経過 排尿障害は認めたが,患者の希望で膀胱腫瘍の治療を最優先に行い,経尿道的膀胱腫瘍切除術と膀胱結石のレーザー砕石術を行った。膀胱腫瘍は移行上皮癌G2, pTlbと診断され,結石分析はシュウ酸カルシウム96%,リン酸カルシウム4%であった。
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