Japanese
English
特集 尿路結石症の再発予防法
水分摂取・運動療法による再発予防
Prevention of Recurrence of Urinary Stone Disease by a High Fluid Intake and Physical Exercise
小川 由英
1
,
秦野 直
1
Yoshihide Ogawa
1
,
Tadashi Hatano
1
1琉球大学医学部
1Department of Urology, Faculty of Medicine, Univerity of the Ryukyus
キーワード:
運動療法
,
尿路結石
,
再発予防
Keyword:
運動療法
,
尿路結石
,
再発予防
pp.995-1001
発行日 1994年12月20日
Published Date 1994/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901343
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はじめに
結石患者には菜食主義の食事と運動を勧める。もし,患者が裕福であれば,運動に出かけ,スポーツにいそしむべし。例えば,馬や象に乗り,散歩をしたり,馬車に乗るなどである。もし,貧乏であれば,友と別れて,サンダルを脱ぎ,傘をもたずに,百マイルを歩くとよい。この様に運動の重要性をインドのSusruta(5世紀)が記載している1)。また,「麦酒ヲ嗜ム者ハ結石ヲ患フコト少ナシ故二夫の麦酒ヲ用ル国二於テハ葡萄酒ヲ用ル地方二於ケルヨリモ此病ヲ見ルコト稀ナリ又世間一般夥ク茶及骨喜(利尿ノ功アリ)ヲ用ルコトヲ始メシヨリ以来,此病実二減少セリ」とHufeland(1836)緒方洪庵訳により水分摂取の重要性が記載されている2)。しかし,水分摂取と運動と結石との関係を科学的に明確にすることはなかなか困難であるが,過去の結石研究で明らかにされているところを述べてみたい。
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