病院めぐり
大阪警察病院泌尿器科
藤岡 秀樹
pp.979
発行日 1994年11月20日
Published Date 1994/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901340
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大阪市街の東に沿って南北にのびる上町台地のほぼ中央,JR大阪環状線の桃谷駅近くに大阪警察病院はあります。東には生駒の山並み,西は浪速のシンボル通天閣,南には聖徳太子ゆかりの四天王寺の甍を望み,周囲は古くからのお屋敷町で,都会としては比較的閑静な環境に位置しています。
開院は昭和12年にまで遡り,現在の大阪府警察協会により府警職員や家族の福利厚生の目的として,病床数230床,診療科9科で設立されました。開設当時より一般にも広く門戸を開き,その後は地域医療の中核としても発展を続け,最近では580床,18診療科,常勤医も100名を超えるまでになっていました。しかし,施設の老朽化に伴い,6年前より病院の建て替えが進められ,昨年3月に念願の新病院が完成しました。玄関ロビー正面の壁には,「四季の森」と題する14×3mの陶板性の大きな日本画がはめ込まれており,ロビー中庭におかれた兎や亀や蛙などの「森の仲間たち」という鋳造製のオブジェと相調和して,一見病院らしからぬ雰囲気を醸し出しており,新病院の名物の1つとなっています。
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