増刊号特集 小児泌尿器科診療
小児臨床麻酔の実際と管理
小児麻酔の特徴
大畑 淳
1
1長野県立こども病院麻酔科
pp.106-109
発行日 1994年3月30日
Published Date 1994/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901164
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はじめに
小児麻酔の特徴の一つとして,痛みを取り除くための局所麻酔や区域麻酔だけで手術ができる場合は少なく,簡単な検査でも小手術でも全身麻酔が必要となることが多い。気管内挿管を必要としない小手術の麻酔は,マスクによる気道確保のうえに吸入麻酔法が好んで用いられている。また,全身麻酔に局所麻酔や区域麻酔の併用も行われている。
小児麻酔は体重が500gの未熟児,新生児から大人に近い年齢までを含んでおり,各患者の精神面や解剖,生理,病態を理解し,対処し麻酔管理を考えなければならない(表1)。
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