Japanese
English
綜説
体外受精・胚移植
In Vitro Fertilization and Embryo Transfer
吉村 愼一
1
,
大野 虎之進
2
Shinichi Yoshimura
1
,
Toranoshin Ohno
2
1済生会神奈川県病院産婦人科
2倉本記念病院産婦人科
1Obstetrics& Gynecology, Saiseikai Kanagawa Ken Hospital
2Obstetrics& Gynecology Kuramoto Memorial Hospital
キーワード:
体外受精
,
胚移植
,
男性不妊
Keyword:
体外受精
,
胚移植
,
男性不妊
pp.813-819
発行日 1993年10月20日
Published Date 1993/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901042
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イギリスにおけるエドワース,ステップトー両博士の永年にわたる研究と情熱によつて,世界最初の体外受精児であるルイズ・ブラウンが誕生したのは1978年であつた。それまで一切の治療法がなく,妊娠を断念せざるを得なかつた重度の卵管姓不妊の患者にとつて,そのニュースは大いなる福音となつた。初期には卵管因子つまり女性不妊の治療として行われた本法も,そのブロセスの中で限られた場で卵子を精子に遭遇させるということを利用して,男性不妊にも適応が広がつた。高度の乏精子症,精子運動不良症例の治療にも応用され,さまざまな工夫,新見地が集積されるようになり,究極の治療法となつた感がある。今回はこの体外受精—胚移植につき,若干の考察を加えながら解説する。
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