学会印象記
第5回腎癌研究会を振り返って
里見 佳昭
1
1腎癌研究会
pp.611
発行日 1993年7月20日
Published Date 1993/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901000
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1991年,金沢市で第1回腎癌研究会が開催されてから,年2回春秋に行われ,今回で5回目の開催になる。従来の学会とは異なる自由な雰囲気で,時間をかけて徹底的に本音で話し合い勉強しあうというこの会の発足理念が生かされていたかは参加者の意見に従うが,今回は京都市国際交流会館・イベントホールという立派すぎる会場の壇上での発表で時間制限もあり,通常の学会に似てきたことはいなめず,やや残念であった。
毎回主題をきめて一般演題を募集しており,今回は「腎癌患者の免疫学的パラメーター」をテーマに14演題が発表され,コメンテーターの小講演も含め活発な議論がなされた。今回の目標は,腎癌患者の治療にあたり,やみくもにIFNなどが使用されているが,何かmarkerになるものがないか,また腎癌患者の免疫状況を評価するmarkerはあるのか,しかも一般病院で比較的簡単に利用可能なものは何かなどを中心に意見交換がなされた。
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