増刊号特集 泌尿器科治療薬マニュアル—私の処方箋
疾患別薬剤投与プロトコール
感染症
MRSAの対策
坂 義人
1
1岐阜大学医学部泌尿器科学教室
pp.144-146
発行日 1993年3月30日
Published Date 1993/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900880
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MRSAの現況
メチシリン耐性ブドウ球菌(MRSA)は多くの抗菌薬に耐性を示すため,本菌による感染症は治療に難渋することが多い。泌尿器科領域では高齢者が多く,さらに癌患者,腎移植患者,高齢者の術後等々のいわゆるim-munocompromised hostが多いため,常にMRSA感染症の危険性に晒されているといえる。尿路のMRSAは創部や他臓器に波及する可能性があるばかりでなく,他の患者への感染源になる可能性も大きいので,MRSAに対する細心の注意が必要である。
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