増刊号特集 泌尿器科医のための臨床超音波マニュアル
5 陰嚢内容 A 診断の基本
澤村 良勝
1,2
1東邦大学医学部第2泌尿器科
2大橋病院
pp.89-94
発行日 1992年10月30日
Published Date 1992/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900721
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陰嚢内臓器の超音波診断は,超音波断層法と超音波ドプラ法が行われている。断層法により描出された陰嚢内の異常に対し,ドプラ法を併用し精索部や精巣部の動脈血流を測定しその病変が虚血性変化か炎症性変化かの鑑別を行うことができる。さらに,ドプラ法は精索部の静脈血流動態の検索にも応用され静脈瘤の診断には必須の検査となっている。最近では,従来の断層像の上に血管が赤または青色で標示され同時に血流速の測定も可能なカラードプラ法が普及しつつあり,上記2つの診断法が一段と簡便化されてきた。
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