学会印象記
刺激的なAUA学会
岡田 裕作
1
1滋賀医科大学泌尿器科学講座
pp.894-895
発行日 1991年10月20日
Published Date 1991/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900461
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第86回アメリカ泌尿器科学会(AUA)総会は,1991年6月2日から6日の5日間にわたり,オンタリオ湖畔のカナダの大都市トロントにて開催された.会長は米国のLeadbetter GW JrとカナダのMoors D,事務総長はCockett ATKが務めた.カナダでAUA総会開催とは,われわれには少し意外な気もするが,プロ野球でもトロント・ブルージェイズがアメリカンリーグで活躍しているように,あちらではごく自然に受け入れられているようである.会場のメトロトロント・コンベンションセンターも,世界唯一の開閉式ドームをもつスカイドーム球場のすぐ隣りにあり,その設備は大変立派であった.世界五大陸から少なくとも30カ国以上,9,000名以上の出席者のある世界一大きな泌尿器科学会を開催するにふさわしく,全体集会の行われたメイン会場,230以上ものブースのある大展示場,一般口演4会場,示説4会場,ビデオ会場,教育コース6会場などが1ヵ所に完備され,非常に便利であった.このような大規模な学会総会を開催できる会場となるとさすがのアメリカでも少ないと思われ,会長はだれが務めようとも開催地,開催期日が1997年まですでに決まっているのには感心させられた(表).
さて,私自身AUA総会出席は昨年のニューオリンズでの第85回に続いて,わずか2回出席しているのみで,この少ない経験から学会印象記を書くことについては少なからず躊躇される.
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