増刊号特集 外来泌尿器科マニュアル—私はこうしている
最近のSTD
斉藤 功
1
1東京共済病院泌尿器科
pp.149-152
発行日 1991年5月30日
Published Date 1991/5/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900359
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泌尿器科領域の性感染症(STD)には,淋菌,クラミジア,ウイルス,各感染があり,最も頻度の高い疾患は,淋菌,クラミジアを原因とする尿道炎である.近年,40歳以下の急性精巣上体炎はそのほとんどがSTD性であり,クラミジアを原因とするものが50%以上を占めている.また,男女性器を中心に生じるウイルス感染症の性器ヘルペス,尖圭コンジローマはここ数年増加の傾向があり,淋菌感染症に対しそれぞれ,およそ16%,22%となっている.非淋菌性尿道炎(NGU)は淋菌性尿道炎(GU)のおよそ2〜3倍となっている.
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