増刊号特集 外来泌尿器科マニュアル—私はこうしている
尿路結石—治療法の選択
真下 節夫
1
1北里大学医学部泌尿器科
pp.145-148
発行日 1991年5月30日
Published Date 1991/5/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900358
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尿路結石の治療法の選択にはまず大きく分けて,緊急に治療の必要な疝痛発作と急性腎孟腎炎,敗血症をはじめとする重篤な感染症に対するものと,尿路結石自体に対して,内科的治療を行うか,Endourologyを主体とする外科的治療を行うかの選択とがある.
最近のESWLをはじめとするPNL,TULなどのEndourologyの進歩により,尿路結石の外科的治療法は大きく変化し,開腹手術が適応となる症例は非常に少なくなって来ている.またその治療法の選択にあたっては,その施設にどんな装置があるかが大きな問題になり,その技術の熟達度によっても治療可能な範囲が違ってくるなど,現実的にどの治療法が一番良いかを論ずるのは非常に難しい.
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