増刊号特集 外来泌尿器科マニュアル—私はこうしている
下部尿路通過障害—診断から治療まで
上田 公介
1
1名古屋市立大学医学部泌尿器科
pp.141-144
発行日 1991年5月30日
Published Date 1991/5/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900357
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下部尿路通過障害の診断
1.Uroflowmeter
排尿障害があると訴えて外来を患者が受診する場合患者の表現方法はさまざまであり,また程度も軽いhesitancyのようなものから尿閉に近いような重いものまで実に千差万別である.そこでまずuroflowmeterを行い,その排尿障害の程度と種類を知ることが重要である.すなわちこの排尿パターンから排尿障害の原因が器質的なものであるのか機能的なものであるかがおおよそ知ることができる(図1).
なおここでは下部尿路通過障害が主題であるので,前者のみについて述べる.
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