学会印象記
「第33回日本小児泌尿器科学会」印象記
西尾 英紀
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科 小児泌尿器科学分野
pp.996-997
発行日 2024年11月20日
Published Date 2024/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413208261
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第33回日本小児泌尿器科学会総会・学術集会は,茨城県立こども病院の矢内俊裕会長のもと,2024年7月10日〜12日に水戸市民会館で開催されました.日本小児泌尿器科学会は3つの診療科が中心の,いわば学際的な学会で,約450名の泌尿器科医,約350名の小児外科医,約100名の小児科医・他から構成されています.
今回の学術集会のテーマは「継承×進化+創造→共有」でした.開会式で矢内会長から,小児泌尿器科の基礎を築いた先人の教えを継承し,研鑽を積んで進化させ,さらに新たな技術や知見として創造を加えたものを,広く共有していくことがテーマの真意であると説明がありました.小児泌尿器科領域ではコモンディジーズから稀少疾患までさまざまな疾患を扱います.充実した発表と活発な討論を通じて,診断・治療における工夫や注意点を参加者が共有することができたように感じました.矢内会長が掲げられたテーマは,泌尿器科領域の先天性の疾患を患った子どもたちを救い,明るい未来につなげようという日本小児泌尿器科学会の使命と意義そのものでした.
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