特集 アンチエイジングが泌尿器科診療を斬る!
企画にあたって
アンチエイジングが泌尿器科診療を斬る!
井手 久満
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1順天堂大学大学院医学研究科 泌尿器科学デジタルセラピューティックス講座
pp.721
発行日 2024年9月20日
Published Date 2024/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413208207
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女性の社会での活躍に伴い,女性の健康上の悩みの解決は重要な課題となっています.女性の更年期障害はフェムテックやフェムケアの広がりから,最近では社会的にも注目を集めていますが,それと比較すると,男性の健康問題はやや取り残されている感があります.11月19日は国際男性デーと設定されていますが,その柱の1つに,男性の健康と社会的,感情的,物理的および精神的な幸福に焦点を当てることがあります.健康維持の視点からは,男性更年期障害の理解と男性の悩みを可視化し,それに対するケアは欠かせません.
日本でも今後,社会的な男性の健康意識の高まりが期待されており,抗加齢医学的視野から男性のさまざまな悩みを解決するMale+Technologyの開発が進むことが望まれています.健康長寿を実現するためには,病気を退け若さを保つことが重要です.アンチエイジングの視点から見ても,泌尿器科医が関わる疾患は精巣,副腎,前立腺をはじめ,その治療に関連する病態や標的臓器を合わせると多岐にわたります.
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