今月の臨床 HRTの新ガイドラインを読み解く
【HRTの適応】
9.アンチエイジング
安井 敏之
1
,
西條 礼子
1
,
苛原 稔
1
1徳島大学医学部産婦人科
pp.856-861
発行日 2009年6月10日
Published Date 2009/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102122
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はじめに
加齢に伴うエストラジオール濃度は,図1のように女性は男性と異なり,周閉経期に大きく変化し,その後は男性のエストラジオール濃度よりも低い値で推移する1).このような内分泌学的変化がエイジングに伴って出現するさまざまな症状や疾患の発生に関係することから,エストロゲンはアンチエイジングとしてその作用を発揮することになる.HRTガイドラインのなかで「期待される効果」として示されている項目は,アンチエイジングと関係することになるが,ここでは,皮膚,筋力,眼,口腔に焦点をおいて述べる.
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