特集 ゲノムアレルギーからの脱却―泌尿器科医がぜひ知っておきたいゲノムの知識
〈泌尿器がんとゲノム(各論)〉
肉腫におけるゲノム異常
遠藤 誠
1
,
小田 義直
2
,
中島 康晴
1
1九州大学 整形外科学教室
2九州大学 形態機能病理学
キーワード:
肉腫
,
融合遺伝子
,
染色体転座関連肉腫
Keyword:
肉腫
,
融合遺伝子
,
染色体転座関連肉腫
pp.694-701
発行日 2024年8月20日
Published Date 2024/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413208200
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
▶ポイント
・肉腫は概して高い腫瘍遺伝子変異量を示す頻度が高くなく,免疫チェックポイント阻害薬の開発は進んでいない.
・ゲノム異常に注目すると,融合遺伝子を有する肉腫,特定の遺伝子変異や増幅を有する肉腫,複雑な遺伝子異常を有する肉腫の3グループに分類可能である.
・脱分化型脂肪肉腫はMDM2およびCDK4の増幅を特徴とし,MDM2阻害薬,CDK4阻害薬の開発が進められている.
Copyright © 2024, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.