特集 どうする! 前立腺癌―多彩な治療薬をどう上手く使うか
〈mCSPCの薬物治療〉
Up-frontエンザルタミド治療
井口 太郎
1
,
加藤 実
2
,
平山 幸良
3
,
玉田 聡
4
,
宮澤 克人
1
1金沢医科大学泌尿器科学
2大阪公立大学大学院医学研究科泌尿器病態学
3大阪市立総合医療センター泌尿器科
4ベルランド総合病院泌尿器科
キーワード:
転移性去勢感受性前立腺癌
,
mCSPC
,
エンザルタミド
,
up-front治療
Keyword:
転移性去勢感受性前立腺癌
,
mCSPC
,
エンザルタミド
,
up-front治療
pp.862-868
発行日 2023年10月20日
Published Date 2023/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207934
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▶ポイント
・転移性去勢感受性前立腺癌(mCSPC)に対するエンザルタミド治療は,腫瘍量やリスクによらず,画像上進行と全生存率を改善する.
・mCSPCに対するエンザルタミド治療中は,PSA進行(PCWG2)がなくても画像上進行を示すことがあるが,その頻度は10%程度である.アンドロゲン遮断療法(ADT)治療中でも同程度存在するため,定期的な画像検査が必要である.
・mCSPCに対するADT治療により前立腺特異抗原(PSA)が0.2以下に低下した症例であっても,up-frontエンザルタミド治療により,画像上進行と全生存期間は改善される.
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