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特集 去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)─Key Questionsに答える
エンザルタミドの効果的な使い方
Clinical use of enzalutamide
井口 太郎
1
,
玉田 聡
1
,
仲谷 達也
1
Taro Iguchi
1
,
Satoshi Tamada
1
,
Tatsuya Nakatani
1
1大阪市立大学大学院泌尿器病態学
キーワード:
去勢抵抗性前立腺癌
,
エンザルタミド
,
患者報告アウトカム
Keyword:
去勢抵抗性前立腺癌
,
エンザルタミド
,
患者報告アウトカム
pp.482-487
発行日 2017年6月20日
Published Date 2017/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413206036
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Key Question
▶ 去勢抵抗性前立腺癌患者に対して,エンザルタミドはどのように使うのがよいですか?
▶ エンザルタミドの効果に対する評価はどのように行うのがよいですか?
Direct Answer
・化学療法前での使用がよいでしょう.
・臨床試験で全生存率(OS)の延長効果を示した160mg(承認用量)から開始するのがよいでしょう.
・エンザルタミドには主観的な副作用が多いため,患者報告アウトカム(patient reported outcomes : PRO)による副作用マネジメントが有効.早期の減量により,副作用による中止症例を減らすことができる.
・PSAのモニタリングに加え,定期的な画像評価が必要です.ただし,エンザルタミドにSensitiveな症例については画像評価の間隔を延ばすことができるかもしれません.
・エンザルタミド投与4週後のPSAの変化率を指標とすることにより,従来,化学療法が推奨されていた患者にもエンザルタミドを先行投与し,効果のある一部の患者では化学療法の導入が延長できる可能性があります.
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