小さな工夫
経皮的経尿道的同時腎砕石術(ECIRS)の腎杯穿刺時における硬性尿管鏡の経皮的ルート観察
福田 哲央
1
,
松崎 純一
1
1大口東総合病院泌尿器科
pp.736-737
発行日 2023年8月20日
Published Date 2023/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207904
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2008年にScoffoneら1)が修正Valdivia体位による経皮的腎砕石術(percutaneous nephrolithotripsy : PNL)と経尿道的尿管砕石術(transurethral ureterolithotripsy : TUL)を併用した手術を経皮的経尿道的同時腎砕石術(endoscopic combined intrarenal surgery : ECIRS)として報告している.本邦でもECIRSを導入する施設は徐々に増加し,2020年の診療報酬改定によりPNLとTULの同時治療の保険算定が認められた.このため,今後さらに普及が進むものと考えられる.
ECIRSの適応は『上部尿路結石内視鏡治療マニュアル』2)では,①PNLの適応に準じる症例,特に②複数の部位や複数の結石で,単回のTULまたはPNLでstone freeが期待できない症例,③複数の腎杯にわたる結石またはサンゴ状結石,と記載されている.
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