特集 ここまで来た! 腎盂・尿管癌診療―エキスパートが語る臨床の最前線
〈治療編〉
腎盂・尿管癌に対するアジュバント療法の最前線
小村 和正
1
,
南 幸一郎
1
,
東 治人
1
1大阪医科薬科大学医学部泌尿生殖・発達医学講座 泌尿器科学教室
キーワード:
UTUC
,
アジュバント療法
,
化学療法
,
免疫チェックポイント阻害薬
Keyword:
UTUC
,
アジュバント療法
,
化学療法
,
免疫チェックポイント阻害薬
pp.392-397
発行日 2022年5月20日
Published Date 2022/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207578
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▶ポイント
・尿路上皮癌におけるアジュバント療法は,Phase 3試験でのレベル1エビデンスが最近まで存在しなかった.
・2020年に,Phase 3 POUT試験で,腎盂・尿管癌(UTUC)においてアジュバント化学療法施行のサーベイランスに対する優位性が初めて示された.
・2021年に,尿路上皮癌にアジュバント療法として,ニボルマブ使用のプラセボに対する優位性が初めて示された.
・UTUCのアジュバント療法施行は,術後総腎機能,ネオアジュバント療法施行の有無などにより,総合的に使用薬剤を判断する必要がある.
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