特集 尿路性器感染症の治療薬はこう使う!―避けては通れないAMRアクションプラン
その他の抗菌薬①:AZT・FOM・FRPM・ST合剤
梁 英敏
1
,
前田 光毅
1
,
重村 克巳
1
1神戸大学大学院医学研究科腎泌尿器科学分野
キーワード:
尿路感染症
,
抗菌薬
,
耐性菌
Keyword:
尿路感染症
,
抗菌薬
,
耐性菌
pp.146-149
発行日 2022年2月20日
Published Date 2022/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207445
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
▶ポイント
・アズトレオナム(AZT)は,グラム陰性菌にしか効かず併用が基本であるが,βラクタム系抗菌薬にアレルギーをもつ多剤耐性緑膿菌感染症患者に有効である.
・ホスホマイシン(FOM)とファロペネム(FRPM)は,第一選択薬となる場面は少ないが,キノロン系抗菌薬およびセフェム系抗菌薬に耐性をもつESBL産生菌による単純性膀胱炎の第二選択薬として有用である.
・スルファメトキサゾール・トリメトプリム(ST)合剤は,単純性膀胱炎では耐性菌が多いため使わないようにし,複雑性尿路感染症で使用を検討する.
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.