連載 医薬系プレゼンテーションの技術―知れば,学べば,必ず上達!・第22回
プレゼンテーションスタイル
井上 貴昭
1,2,3
1原泌尿器科病院
2神戸大学泌尿器科
3国際プレゼンテーション協会(IPS)医学プレゼンテーションチーム
pp.838-842
発行日 2021年10月20日
Published Date 2021/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207361
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
プレゼンの主役は“あなた”
今,世の中にあるプレゼンテーションスタイルを考えてみよう.その多くがPowerPointやKeynoteを使ったスライドプレゼンテーションであろう.しかし,当然スライドを使わないプレゼンテーションもたくさんある.演説,営業プレゼンや日常での情報伝達など,スライドを使わずに言葉だけで物事を表現し伝えるオーラルプレゼンテーションである.スライドを使ったプレゼンテーションも,スライドを使わないオーラルプレゼンテーションも,その主役は“あなた”であることを忘れてはいけない.もしあなたが強く伝えたいことがある,またはあなた自身のステップアップのためならば,どうしても主役をスライドに奪われてはいけない.もちろん,風景画や景色を動画で紹介したい時などは主役がスライドのこともある.その時,あなたは脇役(ナレーターなど)に徹することも必要だ.
スライドをよきツールとして最大限に活用し,あなたがスライドプレゼンテーションで主役になるためにはどうしたらよいのか? また,その時々でスライドとあなたがコラボレーションし,あなたのプレゼンテーションの効果をどのように高めていけばよいのか? 本稿では,このスライドプレゼンテーションにおける3つのスタイルとその使い方についてお話ししたいと思う.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.