連載 医薬系プレゼンテーションの技術―知れば,学べば,必ず上達!・第23回
オンラインプレゼンテーション
井上 貴昭
1,2,3
1原泌尿器科病院
2神戸大学泌尿器科
3国際プレゼンテーション協会(IPS)医学プレゼンテーションチーム
pp.915-921
発行日 2021年11月20日
Published Date 2021/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207383
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Webinar(ウェビナー)でのプレゼンテーション
◯Webinar時代へのChange
すでに皆さんはIT(information technology)を利用した生活に慣れ親しんでいるであろう.iPhoneやパソコン(PC)を用いたインターネット環境はビジネス業界,医療界においてもなくてはならないツールになっている.“Webinar(ウェビナー)”という言葉を聞き始めたのはおそらく2020年の4月以降ではないだろうか.ご存知のようにコロナ禍で一気に拍車がかかったと思われるプレゼンテーションスタイルの変化である.Face to faceのプレゼンテーションスタイルからオンラインを利用したウェビナースタイルへの変化である.正直,まだ医療界においても不慣れさは隠せないであろう.当初,このオンラインを利用した試みはグループでのチャット会議(ライブミーティング)から始まり,オンライン飲み会,オンラインライブなどと,今なおいろいろな利用価値を見出している.これらのオンラインを利用したコミュニケーションモデルの変化,ビジネスモデルの変化は否定的な意見から肯定的な意見までさまざまだが,私の意見は肯定的だ.なぜならメリットがデメリットを上回っていると感じるからだ.医療においてもオンライン診療や遠隔医療,手術など未来を見据えた方向性ははっきりしている.まだ「テクノロジー不足」と「世間との考えや感覚」の乖離は否めないが,この差はかならず埋められていくと思われる.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.