増刊号特集 泌尿器科診療の最新スタンダード―平成の常識は令和の非常識
尿路・性器の感染症
急性単純性膀胱炎
上原 慎也
1
1川崎医科大学総合医療センター泌尿器科
pp.114-117
発行日 2020年4月5日
Published Date 2020/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413206870
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
以前の常識
・急性単純性膀胱炎の治療薬選択は,年齢にかかわらず,キノロン系が第一選択であった.
・急性単純性膀胱炎の治療における薬剤耐性の多くはキノロン系抗菌薬に対するものであった.
現在の常識
・急性単純性膀胱炎の抗菌薬選択においては,閉経前か後か,推定起炎菌がグラム陽性菌か陰性菌かで分けて考える.
・急性単純性膀胱炎の治療における耐性菌として,キノロン耐性菌に加えて基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ(ESBL)産生菌を考慮する必要がある.
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.