増刊号特集 泌尿器科診療の最新スタンダード―平成の常識は令和の非常識
腫瘍
部位別
前立腺癌:手術治療(前立腺全摘除術)
雑賀 隆史
1
1愛媛大学医学部泌尿器科学
pp.62-64
発行日 2020年4月5日
Published Date 2020/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413206857
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以前の常識
・根治的前立腺全摘除術のスタンダードは,下腹部正中切開による開腹手術と一部のエキスパートによる腹腔鏡下前立腺全摘除術であった.
・根治的前立腺全摘除術では時に輸血を必要とする出血があり,自己血貯血などの対応を要する症例があった.
・性機能温存や尿禁制保持に課題があり,ほかの治療法との選択における大きな要素になっていた.
現在の常識
・根治的前立腺全摘除の主体はロボット支援手術である.
・前立腺全摘除に伴う出血量はきわめて少なく,輸血を必要とすることはごくまれである.
・ロボット支援手術により,尿禁制保持の向上や積極的に性機能温存手術が行われるようになっている.
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