増刊号特集 泌尿器科診療の最新スタンダード―平成の常識は令和の非常識
腫瘍
部位別
膀胱癌:薬物治療
松本 洋明
1
,
松山 豪泰
1
1山口大学大学院医学系研究科泌尿器科学分野
pp.49-53
発行日 2020年4月5日
Published Date 2020/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413206854
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以前の常識
・筋層非浸潤性膀胱癌(NMIBC)に対する薬物治療選択は低リスク群,中リスク群,高リスク群の3つのリスク分類に基づいていた.
・進行性・転移性膀胱癌に対する薬物治療選択において,抗がん剤による化学療法(M-VAC療法またはGC療法)は一次治療しか標準治療の推奨がなかった.
現在の常識
・NMIBCに対する薬物治療選択はBCG unresponsiveの概念を取り入れ,高リスク群のなかにさらに超高リスク群のサブカテゴリーが追加されたリスク分類に基づく.
・進行性・転移性膀胱癌に対する薬物治療選択に,一次治療として腎機能障害に対する推奨,二次治療として免疫チェックポイント阻害薬が加わっている.
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