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特集 希少癌に備える―いざという時のための基礎知識
後腹膜腫瘍:薬物療法―軟部肉腫を中心に
Retroperitoneal tumor : chemotherapy
浜本 康夫
1
Yasuo Hamamoto
1
1慶應義塾大学医学部腫瘍センター
キーワード:
後腹膜腫瘍
,
希少癌
,
薬物療法
Keyword:
後腹膜腫瘍
,
希少癌
,
薬物療法
pp.820-826
発行日 2019年10月20日
Published Date 2019/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413206733
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▶ポイント
・後腹膜腫瘍は希少疾患が多く薬物療法のエビデンスや情報も入手が困難である.周囲に経験者や専門家が少ないため,泌尿器科医が治療の中心にならざるを得ない場合も散見される.
・がん診療拠点病院に所属している場合には,ある程度の薬物療法は自ら実施する必要がある一方で,Ewing肉腫など思春期若年成人(AYA世代)に発症する肉腫に関してはすみやかに専門施設へ依頼する必要があり,基礎的な知識が重要である.
・最近,免疫チェックポイント阻害薬が有望な肉腫や,クリニカルシーケンスによる融合遺伝子(NTRK融合遺伝子)関連肉腫は新薬が登場し,治療の選択肢が広がりつつある.
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