Japanese
English
特集 男性の百寿社会のために テストステロンの徹底理解!
運動ストレス性低テストステロン症
Exercise stress low testosterone
奥井 伸雄
1
Nobuo Okui
1
1よこすか女性泌尿器科・泌尿器科クリニック
キーワード:
運動ストレス性低テストステロン症
,
運動量
,
スポーツ大会での心肺停止
Keyword:
運動ストレス性低テストステロン症
,
運動量
,
スポーツ大会での心肺停止
pp.38-42
発行日 2019年1月20日
Published Date 2019/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413206464
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
▶ポイント
・慢性的な過剰な運動により低テストステロン症を生じ,性機能などの身体症状が出る.
・海外では,スポーツ医学分野で長距離ランナーの低テストステロン症対策が注目されて,食事療法などでの治療が試みられているが改善報告はなく,性的特徴が多い割に世界的に泌尿器科では扱われていない.わが国ではLOH症候群の患者が増えるなかで,運動を原因とする低テストステロン症の患者が泌尿器科を受診するようになった.
・LOH症候群と異なり運動を軽減すると回復しやすく,テストステロン補充をすると改善しにくい.重症にはスポーツ大会での心肺停止例がある.
・筆者は日本Men's Health医学会を通じて,この病態を「運動ストレス性低テストステロン症(ESLT)」と名づけ啓発活動を行っている.
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.