増刊号特集 泌尿器科検査パーフェクトガイド
Ⅱ疾患別:実施すべき検査と典型所見
[7]腎不全・腎機能障害
IgG4関連疾患
花岡 成典
1
,
辻井 俊彦
2
,
高沢 亮治
2
1都立大塚病院リウマチ膠原病科
2都立大塚病院泌尿器科
pp.216-217
発行日 2017年4月5日
Published Date 2017/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205967
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ここがポイント
◉高IgG血症,全身臓器の腫大・肥厚,罹患臓器へのIgG4陽性形質細胞の浸潤と線維化病変を特徴とする慢性炎症性疾患である.
◉診断は臨床所見(特徴的な臓器腫大),血液所見(血清IgG4高値),病理組織所見の3項目によってなされるが,他疾患や悪性腫瘍の除外のため,可能な限り生検での病理組織所見の確認が望ましい.
◉線維化病変の拡大による臓器障害の進行を抑制する目的でステロイドによる寛解導入療法が考慮され,多くの症例ではステロイド治療に対する反応性は良好である.
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