増刊号特集 泌尿器科検査パーフェクトガイド
Ⅱ疾患別:実施すべき検査と典型所見
[5]尿路結石・結石関連疾患
カルシウム結石
宮澤 克人
1
,
中澤 佑介
1
,
中井 暖
1
1金沢医科大学泌尿器科学
pp.163-166
発行日 2017年4月5日
Published Date 2017/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205947
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ここがポイント
◉尿路結石は急性腹症の一疾患であることから,チェックリストとしてのSAMPLEや痛みの性状についてOPQRSTを参考に,病歴を聴取すると効率的である.
◉国内外の診療ガイドラインで画像診断でのCTが推奨されているが,カルシウム結石はX線非透過性結石のためCTのScout Image(KUBより低感度)で結石が確認できる場合,その後のフォローはKUBが妥当である.
◉結石成分を知ることが再発予防の基本であるので,砕石片の回収を試み,多発性あるいは再発性カルシウム結石では可能な限り24時間尿化学検査を行う.
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