交見室
超音波で尿道を診る─ソノウレスログラフィーの有用性
水関 清
1
Kiyoshi Mizuseki
1
1函館渡辺病院内科
pp.92-93
発行日 2016年1月20日
Published Date 2016/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205534
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
高齢社会の進展とともに,排尿障害にまつわる訴えは増加し,総合診療外来の場においてもその傾向は明らかである.なかでも,下部尿路症状(lower urinary tract symptom : LUTS)は遭遇する頻度の高い症候であり,その適切な鑑別診断と泌尿器科医との連携は,プライマリ・ケアの重要な任務の1つである.
LUTSは,排尿筋収縮不全(incomplete contraction : IC)・排尿筋過活動(detrusor overactivity : DO)・下部尿路閉塞(bladder outlet obstruction : BOO)などの要因からなる症候群であり,総合診療医の立場での診断支援ツールとして有用なのは,国際前立腺症状スコア(international prostate symptom score : IPSS)や過活動膀胱症状質問票(overactive bladder symptom score : OABSS)などの問診票の活用とならんで,経腹壁的超音波検査法である.
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.