Japanese
English
特集 膵臓外科の新たな展開
膵臓移植の最近の動向
Current status of pancreas transplantation
剣持 敬
1,2
Takashi KENMOCHI
1,2
1国立病院機構千葉東病院外科
2国立病院機構千葉東病院臨床研究センター
キーワード:
膵臓移植
,
生体膵臓移植
,
膵島移植
,
免疫抑制法
Keyword:
膵臓移植
,
生体膵臓移植
,
膵島移植
,
免疫抑制法
pp.1719-1726
発行日 2007年12月20日
Published Date 2007/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101973
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要旨:膵臓移植は1967年に米国で臨床例が開始され,現在では23,000例以上が施行されている.わが国では臓器移植法の施行後,40例の脳死・心停止膵臓移植,12例の生体膵臓移植が施行されている.膵臓移植の成績は,最近は他の臓器移植と同等に良好である.わが国では膵臓移植を移植施設+National Teamで行い,40例に死亡例はなく良好な成績を得ている.脳死ドナー不足を背景に,当院では生体膵腎同時移植(SPK)を7例に施行した.ドナーは合併症もなく退院し,レシピエントは全例インスリン離脱が可能であった.膵島移植は成績が向上し,わが国でも臨床で開始された.全例で低血糖発作の消失・減少,血糖の安定化が得られ膵島移植の有効性が臨床的に示されたが,長期成績の改善が必須である.
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