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特集 誰も教えてくれなかった緩和医療—最新知識と実践
Ⅳ.求められる看取りのあり方
全人的ケア・スピリチュアルケア
Total care, Spiritual care
宇野 さつき
1
Satsuki Uno
1
1新国内科医院看護部
キーワード:
全人的苦痛
,
実存的苦痛
,
スピリチュアルケア
Keyword:
全人的苦痛
,
実存的苦痛
,
スピリチュアルケア
pp.782-785
発行日 2015年8月20日
Published Date 2015/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205438
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要旨 緩和ケア・看取りに関わる医療者として,今,改めて死を自然なこととして理解し,医療者の行うべき役割と同時に1人の人間として向き合うことが求められる。患者のつらさを全人的苦痛としてとらえ,身体的な苦痛だけでなく,精神的,社会的,スピリチュアルな苦痛とそれぞれとの関連性を評価したうえで,チームで支援していく必要がある。特に時間性や関係性,自律性などの実存的な苦痛に対しては,信頼関係を基盤に,患者の生きざまに真摯に向き合い,専門職として医療・ケアの提供を適切に行うとともに,患者に尊厳をもって寄り添い,丁寧なコミュニケーションを図ることが重要である。
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