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特集 誰も教えてくれなかった緩和医療—最新知識と実践
Ⅲ.臓器別症状と全身管理
倦怠感のマネジメント
Management of cancer-related fatigue
足立 誠司
1
Seiji Adachi
1
1鳥取市立病院地域医療総合支援センター
キーワード:
身体的疲労
,
精神的疲労
,
認知的疲労
Keyword:
身体的疲労
,
精神的疲労
,
認知的疲労
pp.760-764
発行日 2015年8月20日
Published Date 2015/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205433
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要旨 がん関連倦怠感は,がん診療場面で日常的に多く経験する症状である。患者の大半は,医療者へ倦怠感を訴えないことや,逆に医療者から患者に対して倦怠感について問いかけを行わないことで,見過ごされている可能性が高い。がん関連倦怠感は日常生活に支障を来し,QOL低下につながるため,患者の訴えを聴く姿勢,早期のアセスメント,適切なマネジメントが必要となる。アセスメントについては,NRS,BFIなどの主観的評価方法を用いて行い,そのうえで,適切なマネジメントを行う。がん関連倦怠感の薬物治療は科学的根拠に乏しく,限界があるため,非薬物療法・ケアと並行して行うことが大切である。
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