特集 女性のライフコース疫学研究「日本ナースヘルス研究(JNHS)」のすべて
8.日本人女性における婦人科癌罹患の実際―日本ナースヘルス研究におけるバリデーション評価から―
髙松 潔
1
1東京歯科大学市川総合病院産婦人科
キーワード:
日本ナースヘルス研究
,
婦人科癌
,
罹患率
Keyword:
日本ナースヘルス研究
,
婦人科癌
,
罹患率
pp.543-550
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000701
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要旨
日本ナースヘルス研究(JNHS)参加者からの婦人科癌(子宮頸癌・子宮体癌・卵巣癌・乳癌)の申告情報についてのバリデーション評価を行い,推定罹患率を算出したところ,JNHSコホートの30~60歳における婦人科癌の罹患率は年間10万人年あたり,子宮頸癌,子宮体癌,卵巣癌,乳癌それぞれ,22.0,25.4,13.8,160.4であった.
本検討から,単なる自己申告だけでは罹患の確定はできないもの,追加の詳細確認や病歴・死亡情報などとの照合により,妥当性の高い検討が可能であることが明らかとなった.今後,JNHSにより,婦人科癌における日本人でのリスク因子の解明が期待される.
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