増刊号特集 泌尿器科外来パーフェクトガイド—誰にでもすぐに使える!
10.腎性高血圧・腎血管性病変
73.腎血管性高血圧症—腎動脈狭窄が疑われる腎血管性高血圧症の患者です。
篠田 和伸
1
,
大家 基嗣
1
1慶應義塾大学医学部泌尿器科
pp.288-291
発行日 2015年4月5日
Published Date 2015/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205284
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Point
●腎動脈狭窄を有する高血圧症がすべて経皮的血管形成術(PTRA)の適応ではないということに注意しなければならない。3剤以上の降圧薬を要し,有意な腎動脈狭窄を有する症例にのみPTRAを考慮するべきである。
●腎機能障害を有する患者におけるPTRAの有効性に関しては,RADAR試験の結果が待たれる。
●観血的腎動脈形成もときには考慮すべき症例も存在することを忘れてはならない。PTRAでも重篤な合併症や再狭窄の問題もあるので,安易な治療決定は患者にとって有害となる。
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