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特集 小児泌尿器科内視鏡手術“最前線”—適応とコツ
Ⅱ.尿路疾患に対する腹腔鏡下手術
腹腔鏡下腎尿管摘除術—尿管異所開口を伴う低形成腎について
Laparoscopic nephrectomy of the hypoplastic kidney with ectopicureter
矢内 俊裕
1
,
川上 肇
1
Toshihiro Yanai
1
,
Hajime Kawakami
1
1茨城県立こども病院小児外科・小児泌尿器科
キーワード:
腹腔鏡下腎摘除術
,
尿管異所開口
,
低形成腎
Keyword:
腹腔鏡下腎摘除術
,
尿管異所開口
,
低形成腎
pp.128-134
発行日 2015年2月20日
Published Date 2015/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205156
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要旨 小児における腹腔鏡下腎尿管摘除術は特に尿失禁を主訴とする単一尿管異所開口を伴う低形成腎がよい適応である。女児ではほとんどが腟に異所開口しているので,腟鏡下で尿管カテーテルを異所開口尿管に留置しておくと術中に尿管確認の指標となる。患側が右側の場合,左半側臥位で(骨盤腎の場合には仰臥位で),5mmポート3本で施行する。右結腸を脱転しGerota筋膜内の低形成腎を同定後,尿管を尾側に剝離する(骨盤腎の場合には患側尿管を覆う後腹膜を切開して尿管を頭側へ剝離する)。拇指頭大ほどの腎の周囲を剝離し,腎門部の腎動静脈をクリッピング後に切離(細い場合には超音波凝固切開装置で切離)する。尿管の遠位側は可及的に剝離してエンドループで結紮後に切離し,検体は臍部創を拡げて引き出す。
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