教室だより
東京大学泌尿器科学教室
押 正也
pp.1004
発行日 1989年11月20日
Published Date 1989/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205107
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1926年(大正15年)7月1日,東京帝国大学医学部に泌尿器科学講座が創立され,翌年初代教授として故高橋明名誉教授が就任された。しかし,高橋教授の時代は皮膚科学講座と共に,二講座一教室であった。1945年第二代教授として市川篤二名誉教授が就任され,翌年5月1日から泌尿器科学講座一教室が実現し,名実ともに独立した。当教室では以後5月1日を独立記念日と定めて祝賀会を催している。1963年には高安久雄名誉教授が第三代教授に,1977年には新島端夫名誉教授が第四代教授に就任され,数多くの業績を残された。1987年阿曽佳郎教授が浜松医科大学から着任され,現在に至っている。尚,1942年には分院にも泌尿器科が開設された。この間,全国の多くの泌尿器科学教室の開設にあたり,当教室の先輩が赴任し,今日の本邦の泌尿器科学の隆盛の礎をなしたことは,教室の大いに誇りとするところである。関運病院も都内を中心として27病院をかぞえるに至っている。
現在の大学のスタッフは分院も含め教授1,助教授2,講師5,助手12,技官2に加え,医員1,研修医7名で診療・研究に励んでいる.年々医局員は増加しており,現在54名に達している。医局員の多くはまず大学で研修医として臨床の基礎を学び,その後関連病院において1〜3年毎のローテーションで第一線の臨床を研修する一方,大学において研究活動を行っている。
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