教室だより
北里大学泌尿器科学教室
横山 英二
pp.914
発行日 1989年10月20日
Published Date 1989/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205089
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北里大学医学部は,1970年代の医学部新設の先陣を切って1970年に新設され,泌尿器科は小柴健教授,石橋助教授(現教授)以下2名のスタッフと1名のレジデントの若干5名で始められました。学閥にとらわれることなく広く全国から人材を募り,大学病院を研修,研究の場として解放するという小柴教授の基本的な考えと,抱擁力のある人柄や遊び心(嚢)に引かれてか,その後風来坊も含めて全国16大学から若い学徒が続々とわらじを脱いでいきました。18年を経た今日,総勢75名を数える大所帯になろうとは誰も想像だにできなかったでしょう。病院も開院当時は「あんな田舎にドデカイ病院なんぞ作って一体どうやっていくのかネー」とよく陰口をたたかれたそうです。
当科でトレーニングを受けた後,全国各地の病院や他大学のスタッフとして活躍している者も徐々に増加してきました。小柴教授の広い額…いや顔のお陰で現在までに6名が,そして今も5名が米国に留学しており,留学者の極めて多いことも当教室の特徴と言えましょう。大学病院と東病院には9名のスタッフと研究員以下9名が勤務しており,14関連病院に20名が出向しています。
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