画像診断
発熱,側腹部痛と肉眼的血尿を主訴とした腎腫瘤
宮尾 則臣
1
,
熊本 悦明
1
,
横尾 彰文
1
1札幌医科大学泌尿器科学教室
pp.542-546
発行日 1989年6月20日
Published Date 1989/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205010
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患者 63歳,女性。
主訴 発熱,右側腹部痛,肉眼的血尿。
初診 1985年1月7日。
既往歴 18年前より糖尿病を指摘され経口糖尿病薬を服用している。
現病歴 1985年10月頃,右側腹部に鈍痛および緊張感を時々自覚した。11月になり40℃の発熱を認めるとともに悪心嘔吐,肉眼的血尿が出現し某病院に入院した。腹部CTにて右腎部に実質性腫瘍を認めたため,治療を目的に当科に転科となった。
検査所見 血算にては赤血球305×104/mm3,ヘモグロビン8.9g/dl,ヘマトクリット22.4%,白血球5500/mm3,血小板22.3×104/mm3と軽度の貧血を認めた。血清反応では血沈157mm/hr,C反応性蛋白(+)。血液生化学険査では総蛋白7.8g/dl,A/G0.39,α1グロブリン4.0%,α2グロブリン10.0%,βグロブリン9.6%,γグロブリン36.9%。他の血液生化学検査は正常であった。
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