画像診断
発熱で発見された男性の腎腫瘤
池本 庸
1
,
宮本 幸夫
2
,
菊地 泰
3
1東京慈恵会医科大学泌尿器科学教室
2東京慈恵会医科大学放射線科学教室
3東京慈恵会医科大学病理学教室
pp.186-189
発行日 1988年2月20日
Published Date 1988/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204690
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患者 54歳,男性(会社員)。
主訴 発熱。
初診 1987年9月2日。
既往歴・家族歴 高血圧症にて治療中。
起始および経過 1987年8月10日,不全片麻痺,運動失調が出現。近医にて脳(視床)出血として入院加療中であった。しかし,39℃を越える弛張熱が出現,腹部CT検査にて右腎に腫瘤を認めたため9月2日来院。
検査所見 血液一般検査で白血球5,400/m3,赤血球251×104/m3,Hb 8.4mg/dl,Ht 24.2%,plat.18.3×104/m3と貧血を認めた。血液生化学的には異常なく,各種腫瘍マーカーも正常範囲内であった。尿一般検査,尿沈渣,尿細胞診も異常を認めなかった。
腎膀胱部単純撮影 結石像を認めず。
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